地獄からちょっと這い上がる

某私立大学を除籍→再入学→留年、さらに極貧という地獄のような経歴を持つ元セミプロベーシスト、現遊園地スタッフの心の叫び。

スカウトやってたら怖いお兄さんに連行されそうになった話

こんにちはバンジー。伊坂幸太郎面白い。出雲ジロウです。

僕ね、数年前までスカウトマンやってたんですよ。新宿スワン的なヤツ。

女の子に声かけてお仕事紹介するみたいなことをしてました。今思えばよくできたなと思います。

その時にめちゃめちゃ怖い経験したんで書いておきます。

お仕事内容

 

本題の前に仕事内容をザックリ。

ナンパあるのみ。これマジ。

街行く女の子にひたすら声かけて興味を持ってもらうことから始まります。

一日に100人には声かけますね。そのうち話を聞いてくれるのが10人ぐらい。そこから仕事に繋がるのは1人いればいいかなってとこですね。

漫画みたいにホイホイ契約が決まるなんて有り得ません。世の中の女の子は意外とガードが固いのです。

声かけてもイヤホン取ってすらくれない人もいますし舌打ちされることもよくあります。当たり前ですよね。帰宅中にわけわからん男がヘラヘラして話しかけてくるんだもん。怖いったらありゃしないね。

 

そしてお話を聞いてくれた女の子には話したり連絡先交換して流れで「こういう仕事紹介してるんだけど興味ない?」みたいなことを聞きます。

純粋に低リスクでお金が欲しい子が多いのでガールズバー・キャバクラの紹介が多かったですね。それ以上を求めるとそれ以上のサービスの店を紹介します。

そして条件等々を聞いて条件に合ったお店で面接、採用されたら僕にバックが入ってくる。といった仕事内容です。

 

ナンパ⇒ヒアリング⇒店舗紹介⇒給料ゲット

 

本当にザックリ話しましたがこんな感じってわかって頂けましたかね。

 

いつもどおりナンパしてました

 

上記の仕事(?)をいつもどおりこなしていた。

可愛い子がいたら早歩きで声をかけに行く。ひたすら声をかける。一日に100人の女性にフラれるって堪えますよ。僕そんなにキモいかなとか思います。キモいんですけどね。

そんで背の高いスラっとした綺麗な女の子を発見。菜々緒みたいでした。(以下菜々緒

飛びつきました。これは逸材だと。いっくぜえええええええ!!

 

僕「こんにちは~。めっちゃ目立ってるね~。モデルさん?」

みたいなことを言った気がします。

 

菜々緒「え?なにナンパ?ウケル~~www」

って感じ。直感でイケると思いました。この手の女の子はナァナァで話聞いてくれることが多い。パターンがある。

そしてめっちゃ可愛い。別に仕事とかどうでもいいから普通にナンパして連絡先交換したかったわ。童貞力が高いのでこの時点で好きになってました。好きだ。

 

僕「うんナンパかなー。シンプルにナンパ。よく声かけられるでしょ!」

とお決まりのセリフをぶん投げる。

 

菜々緒「まぁまぁかな~。あっ!」

「誰の女に声かけとんねんボケカスゥ!!」

と後ろから怒号でぶん殴られました。この時、「あ、詰んだ」と瞬間的に判断しました。

振り向くと180cm以上はあろう漫画みたいな怖いお兄さんがいました。目の焦点が合ってなかったのが印象的でした。長髪で40歳ぐらい。香川照之っぽい顔だったな。

顔を覗き込まれて「お前スカウトだろ」と一言。

(あ、やばい。死んだ。)動物の本能みたいなものでした。逃げようとした時にはとき既に遅し。お兄さんと僕はガッチリ握手を交わしていたんですね。マイメンの誕生。僕は腕がもぎ取られる形でしたが。

 

僕「違いますホントにナンパです!ナンパなんです!お姉さんが可愛かったんでつい声かけちゃっただけんです!」

人生で一番頑張った言い訳です。なんと情けない男だろうか。それでも僕は生きたかった。

 

お兄さん「うるせえ!騒ぐな!殺すぞ!」

やべーっしょこいつ。本当に殺しそうだもん。僕のことクワガタぐらいの感じで殺しそうだもん。

 

菜々緒「やめなよー。お兄さんかわいそうじゃん!」

マジ天使。結婚してくれ。そしてヒモにさせてくれと心から思いました。

 

この時の僕の恐怖レベルは2兆。呪怨が16です。ゴキブリが部屋に出た時は39ぐらいです。

そして三人の押し問答が始まる。

「スカウトだろうが!」「ナンパなんです!」「やめなよ!!」「しらばっくれるな!!」「お姉さんが可愛いから!」「みんな見てるから!やめて!」

多分時間で言ったら2分ぐらいの出来事だったんでしょう。体感時間は30分ぐらいでした。とにかく時間を稼いで人目につかなければならない。なんなら警察を呼ばれてもいい。死ぬのは嫌だもん!

 

お兄さん「埒があかねえな!来いや!!」

僕とガッチリ交わした握手で引っ張ってくる。ラッパーだこいつは。ブロになれたな。

んでクッソ力強ぇの。山育ちかよコイツ。山育ちのラッパーが都会でグレちまったのかよ。

お兄さんの先には真っ黒のクラウン。あるあるの車乗ってんじゃねーよ。なんでこの手のやつはクラウンなんだよ。あと車内をフワフワのやつで装飾するなよ。

車に乗ったらいよいよ終わりだと思ったので本当に必死に抵抗しました。僕は柔道をやってたしそれなりに戦えると思ってました。

あんなに怖いと無理だよ。武道とか関係ない。怖いもんは怖い。

 

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僕「ナンパァ!ナンパァ!フューーーーーー!!ダカラ!ナンパァ!!ングウ!」

半泣きでした。鼻水も出てました。きっと漏らすとしたらこのタイミングだったのでしょう。

僕「バァァ!!ヤダァ!!ナァァァ!!ヤダア!!!」

上京したての坊ちゃんにはもうなす術なし。虫の抵抗であろうが足掻きまくるしかなかった。菜々緒、助けてくれ。愛してるぞ。

 

菜々緒「めんどい!!帰ろうよ!」

傷つくから辞めろ。めんどいはやめろよ。俺だって菜々緒と帰りたいんだ。なのにこのヤクザもどきが逃がしてくれないんだ。最後に抱かせてくれないか。

 

そんな感じで僕の死ぬほど情けない抵抗とお兄さんの拉致は数分続いた。菜々緒は多分もう飽きてた。

そして抵抗しまくってた僕の目の前を黒い塊が通って光になった。

同時に頬に激痛。(あー、噛み合わせ悪いのに)なんて思ってる余裕もなくて普通にぶん殴られた僕はプッチンプリン。とはいかず力の前に屈するしかなかったのだ。

(あー、死ぬんだ。上京して夢追いかけて夜の仕事して気づいたら死ぬんだ。)

諦め9割抵抗1割ぐらいになってました。

ぶん殴られると戦意喪失しますよ。もう足掻いても無駄だと思っちゃうもん。

 

僕「イテェ!!ィッテエ!!!ハァーーーーー!ッテエ!!」

もうバカになってる。完全に馬鹿になってる。それでも虫の抵抗はやめない。死ぬより殴られたほうがマシだ。この時、拉致未遂から5分ぐらいだったでしょう。永遠に感じられる時間でした。

そして足掻き続けていたら

「すいません!それうちのです!!」

神 降 臨

 

上司でした。僕のことを「それ」って言うのはやめなさい。

上司「うちのがご迷惑をおかけしました。こいつ上京したばっかでこのへんのことわかってなくて」

どうやらいわゆる「シマ」のようなものがあるらしい。そして僕は他所のシマで菜々緒に声をかけていたところをお兄さんに見つかったからこんな感じになっちゃったらしい。

 

お兄さん「おたくのか。ほんと気を付けないとダメだろうが。シミちゃんに免じて許してやるから。早くいけや。次やったら殺すからな」

シミちゃんとは僕の上司のことらしい。どうやら仕事上の付き合いがあるようで今回は

それに助けられたようだ。シミちゃんナイスだ。付き合ってやってもいいぞ。

新人である僕の教育係であるシミちゃんは僕がいなくなっていたのに気づき騒がしい所に来てみたら僕が喚いていたということだ。

そしてお兄さんと菜々緒はクラウンに乗って消えていった。菜々緒、愛してるぞ。

 

上司「この辺でスカウトすんのダメって言ってなかったっけ。ごめんね。」

ごめんねじゃねーよ張り倒すぞシミちゃん。こちとら死ぬと思ったわ。テメーに免じてっていうかテメーのせいじゃねーか。

 

僕「いっすよ。メシ奢ってください」

抜かりがないところも僕の可愛いところだ。家系ラーメンを奢ってもらったぞ。

 

上司「しかしおめー情けねーなー。見てるこっちが悲しくなってくるわ」

黙れ。誰だってこうなるわ。チャーシューモリモリにしちゃうからな。

 

僕「死ぬのイヤっすもん」

 

以上が僕の経験した人生最大の恐怖でした。

脚色はないですがボカシはあります。

嘘のような本当の話。夜の仕事は怖いね。お昼に働こうね。

あと周りの人って助けてくれないもんだね。そりゃ関わりたくないもんね。

信じるか信じないかはあなた次第ですが夜の仕事はおすすめしません!怖いもん!

 

出雲ジロウでした!アリガトくん!

 

 

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