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地獄からちょっと這い上がる

某私立大学を除籍→再入学→留年、さらに極貧という地獄のような経歴を持つ元セミプロベーシスト、現遊園地スタッフの心の叫び。

僕が片思いしてたレズビアンが結婚することになったようだ

こんにちはバンジー。罪深き人々に靴ズレを。出雲ジロウです。

こんな僕でもリアルで誰かと連絡を取ることはあるぞ。

同僚だったり大学の友達だったり昔の友人だったり元彼女だったりね。

いつも通りの毎日に少しのスパイスになってくれるんだ。

「あいつが捕まった」とか「地元に美味い店ができた」とか「仕事辞めた」とか「結婚することになりました」とかね。

 

そんな友人や同僚との連絡は僕の好奇心や知識欲を高めてくれたり心を温めたり悲しませたりするから面白い。

僕がいなくても彼らの世界は回るんだなと思わせられるんですよ。

そんな便利なLINEのお話。

 

高3の担任、結婚するらしいよ

 

そんな連絡が同級生から来た昼下がり。

僕は死ぬほどお世話になってて死ぬほど迷惑をかけたのですごく嬉しかった。

僕たちが最初の卒業生で先生からしても思い入れはあったはず。

大学に進んでからもこまめに連絡を取っていたのでちょっと切なかったりもした。

その情報を入れた僕は思考停止で昔好きだったレズビアンにLINEをしたのだ。

 

 

izumojiro.hatenablog.com

 

最後まで振り向いてくれなかった彼女であるが僕は彼女に未練があったわけではない。

本当に近況が知りたくて、でもとっかかりがなかったのでいい機会だと言わんばかりにLINEをぶん投げたのだ。

 

出雲「久しぶり~。篠田先生(仮名)結婚するらしいよ!!」

 

レズビアン「久しぶりー!そうなんだ!!嬉しいな!ずっと結婚したがってたもんね!!」

 

そんな感じだ。いたって普通。当たり障りのないお話。

この時僕は、少し思い出に恋焦がれてたかもしれない。彼女と遊んだ場所や部屋がすごく懐かしく愛おしく感じられた。

今風で言えば「ワンチャン」を期待してたのかもしれない。

 

出雲「近いうちそっち帰るから飲もうよ!」

 

レズ「そうだね~。お話聞きたいし話したいこともあるし」

 

これは・・・あるぞ・・・高校生活で振り向いてくれなかった彼女を数年越しに大人になった僕を見せつけて性別の壁をぶち壊してやることはできるんじゃないか・・・。

と思ってました。すみません。諦めたつもりではあったんですがやっぱり思い出ってスゲーじゃん?

なんだかんだ自信がついた僕だしお金だって高校の時よりはあるしね。

 

出雲「話したいことって何よ。ビッグニュースかね」

 

レズ「う~ん。LINEで言うのもやだから電話するね」

 

そして電話をした。本当に他愛のない話をした。

僕が当時どれだけ好きだったかとかバレバレだったとか何回目の告白のときは傾きそうだったとか。

そんな思い出をほじくり返すような、高校生に戻ったような感覚を覚えた。

そして本題に移る。

 

「んで話って何なのよ」

「私ね、性転換手術受けて海外で結婚することにしたよ」

 

僕の思い出、カムバック。そして永遠に箱に入ってなさい。

この時、返す言葉は出てこなかった。マジで。

「アッヒョwwスォwwンー!」みたいな事を言ったのは覚えてる。

6秒ぐらい取り繕って魂が返ってきたときにやっと

「そっかー!よかったなあ!大変かもしれないけど頑張れよ!」なんてクソかっこつけました。

 

「ありがとう!報告できてよかった!ジロウには言いたくてね。いつでも地元戻っておいで!またね!」

なんて普通の終わり方。オワオワリ。結局僕は何がしたかったんだろう。

何て返すのが正解だったんだ?あのタイミングで正確な答えを出せる人がいたら今すぐ僕のところに来て爪をくれ。

 

複雑だった。彼女は同性愛者として苦しんでたのを知ってるからこそ彼女の魅力を分かってくれる同性がいた事に喜びを覚えたのは確かだ。

でも僕は思い出や彼女への1mmの気持ちを捨てることも難しかった。答えは出てるんだから思い出はしまって、気持ちは大切に燃やしてあげるのが一番だとわかっていた。

それでも人生で一番楽しい時期であろう高校生活の大恋愛を割り切ることが怖かった。

何かを失うんじゃないだろうかという恐怖に似ていると思う。

 

私レズなんだよねと悲しげに言った彼女、僕が気持ちを伝えた時の驚いた表情、同じ曲が好きだと知った時の嬉しさ、メールが返ってきたときの高揚、増えていくRe:、最後の告白での苦しそうな断りの返事

全てが僕の宝物でありこれまで生きてきた証拠であった。

忘れる必要も無いし捨てる必要もない。わかっているけど僕は彼女が性転換して結婚することが怖かった。

彼女が彼女でなくなるような。僕の中の彼女は高校生で止まっていた。

 

僕が高校を卒業して夜の仕事をしたりバンドで生計を立てたり死ぬほど貧乏になっていたのと同じように、彼女だって大学で同性愛を受け入れてくれる場所を探して見つけて同性と結ばれるようになったのだ。

そして性転換という人生最大の答えを出したのだろう。

 

それがわかるまで電話した日から1週間かかった。

仕事も手につかなかった。彼女が好きだとかそういうのではなく動揺と恐怖が絶えず襲ってきたからだ。

やっと落ち着いて文章にするぐらいの余裕ができたのでこうして記事にできてます。

 

成長できてないのは僕だけだった

 

結局、僕は思い出を離せないまま成人してお金を稼いでいる子供だと気づかされた。

大好きだった彼女が大人になっていくのが受け入れられなくて分からないフリをしていたんだろう。

経験とか稼ぎとか、そういうのが増えただけの高校3年生のままだったんだね。

友人もどんどん結婚するし子供だってできてる。双子の親だっている。

かたや僕は大学生兼準社員。恥ずかしくはない。惨めだとも思わないけどなんだか僕だけ置いてけぼりのような気がする。

焦っても意味がないことはわかっている。だけどやっぱり焦る。

 

どうしてみんな大人になってしまうのだろう。僕の大好きだった高校生のままだと思いたかった。

僕だっていずれ結婚したいし子供だって欲しい。でもそんなの遠い未来の話だと思っていた。

僕が結婚してないから僕の友人も結婚しないなんてことはない。

いつかみんな何かになる。

 

そう気付かされた元、片思い相手とのLINEでした。

いつまでも僕は彼女に教えられてばっかりだ。誰かに教えられることばっかりだ。

早く大人になりたいよね。明日からも頑張って働こう。今はそれしかできないかな!

少しでも僕の言いたかったことが伝わったら嬉しいな。

 

出雲ジロウでした。アリガトくん!

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